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なぜ患部を圧迫するの?

患部を圧迫する理由は、手術後の腫れやむくみ、内出血を軽減させるため。圧迫をしないと、脂肪除去した部分が空洞になります。そこに麻酔液やリンパ液などの水分が溜まる、水分が溜まると血液の循環が悪くなり、むくみが生じるのです。また、感染症のリスクも高くなりますよ。

どうやって圧迫するの?

脂肪吸引の手術後の圧迫固定には「包帯」を使います。包帯をきつく巻くことで、皮下出血を防ぎ腫れを小さくすることができます。包帯がはずれると、サポータータイプのストッキングや圧迫下着で固定します。

お腹につける圧迫下着は、「ウエストニッパー」と「ガードル」。圧迫下着は肌に直接つけません。なぜなら、手術後は皮膚のトラブルを起こしやすいから。ガードルで患部を圧迫固定すると、手術後の仕上がりがきれいに整います。それだけではなく、痛みや内出血を緩和し、皮膚の収縮を助けてくれるのです。

圧迫固定は「締め付けていればいい」というわけではなく、例えば、腕の真ん中だけを圧迫したら指先に近い方の血流が悪くなります。脂肪吸引の手術を受けた部位だけではなく、腕全体を圧迫するのがいいでしょう。

いつまで圧迫しなくちゃいけないの?

お腹を圧迫固定した場合は、脂肪吸引の手術後1か月は24時間行います。1か月が経過すると12時間になり、3か月後には圧迫から解放されます。

手術を受けた人の中には、食べ過ぎを防止するため3か月を過ぎてもウエストニッパーを装着している人もいるそうですよ。ずっと着用していると汗や皮脂で汚れてくるので、圧迫用の下着は2枚あるといいですね。洗濯をしながら交互に使うことができますよ。

どうしても圧迫が苦しかったら?

ウエストニッパーやガードルでお腹や胃を強く圧迫すると、吐き気の症状が現れることがあります。固定の仕方が間違っているのかもしれません。そんなときは無理をしないで医師に相談をしましょう。

ウエストニッパーが食い込んで肌に痛みを感じたら、タオルを入れて一部分に力がかからないようにすること。恥骨あたりはむくみがたまりやすいので、むくみの症状が現れたら、小さく折ったタオルを恥骨あたりに入れ込んで、圧迫を強化してくださいね。それでもしんどさを感じる時は、ウエストニッパーのホックの位置をずらす、上下逆につけるなど、工夫しましょう。

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