脂肪とは
脂肪ってそもそもなに?
脂肪とは、痩せている人でも必ず体のどこかに蓄えている「エネルギーの源」です。ヒトなどの動物は脂肪をもって体温を一定に保ち、骨や筋肉にかかる衝撃を緩和したり、炭水化物やタンパク質が摂れない時のエネルギー源としています。
脂肪とは?
体脂肪
体脂肪は体全体についている脂肪を指す言葉です。体脂肪のうち、皮膚の下に蓄積しているものが皮下脂肪であり、内臓周りについている脂肪は内臓脂肪と呼ばれて区別されます。
セルライトのように固くついてしまった体脂肪は体から落としにくいため、完全にセルライトを消滅させるためには、激しい運動や食事制限を継続的に行って燃焼させていくか、脂肪吸引などの物理的手段によって取り除くことになります。
ただし、自力でセルライトを燃焼させるには労力や手間がかかるため、より手早く効果を上げるためには、専門のクリニックなどで施術を受けて、物理的に取り除く方法が有効です。
中性脂肪
TG、トリグリセリドとも呼ばれる中性脂肪。体内のなかに存在する中性脂質・リン脂質・糖脂質・ステロイの4種類の脂質の一種です。
炭水化物などの糖質や動物性脂肪を元にして肝臓で生成される成分で、食事の質によって中性脂肪の値は変化します。中性脂肪が多すぎると生活習慣病などの原因になってしまうため、毎日の食事内容を見直していくことが健康への近道となります。
皮下脂肪
皮下脂肪は皮膚の下に蓄積する脂肪で、二の腕、太ももなどにつきやすい脂肪です。脂肪吸引治療ではこの皮下脂肪を吸引していくことになりますので、内臓脂肪など体の奥についている脂肪は吸引することができません。
お腹には内蔵を守るために脂肪がつきやすくなっています。中には皮下脂肪よりも内臓脂肪が多く蓄積するパターンもあり、外から見てお腹が出ている人の場合、皮下脂肪よりも内臓脂肪が多いために、脂肪吸引が難しいケースもあります。
内臓脂肪
体につく体脂肪のうち、皮下脂肪ではない脂肪は内臓脂肪として区別されます。内臓脂肪は内臓に非常に近い場所に蓄積しているため、脂肪吸引術で吸い取ることができません。
あくまでも脂肪吸引は皮下脂肪のみに限り、内臓脂肪は運動や食事などの生活習慣の改善によって落としていく、という点に注意が必要です。
運動などをして全身痩せができれば、皮下脂肪も内臓脂肪もバランス良く落ちていくのですが、なかなか難しいという場合は物理的手段が確実です。
ただし、皮下脂肪より内臓脂肪が多い方(お腹が出ており、腹部の脂肪吸引を望んでいる)の場合、皮下脂肪がたっぷりとついているように見えても、実は内臓脂肪がほとんどというケースもあるようです。
その場合、治療を受けてもそれほど効果が望めない場合がありますので、一度医師の診断を受け、適切な対処法を考えていく必要があるでしょう。
内臓脂肪は皮下脂肪よりも落ちにくいとされていますが、そのぶん生活習慣の改善によって効果が現れやすいとされています。運動や食事などを見直しつつ、定期的にお腹周りを計測して、内臓脂肪のつき具合を把握することが大切です。