施術
施術の流れはどうなっているの?
このページでは脂肪吸引の基本的な施術の流れと施術後についてご紹介しています。
クリニックによって治療の流れや方法は異なってきますが、一般的な流れについて説明しているので、脂肪吸引を受ける際のイメージを掴むためにぜひ参考にしてください。
また、切る脂肪吸引の流れだけでなく、切らない脂肪吸引の施術の流れについてもご紹介しています。
施術当日までの準備について
服装
ゆったりとしたワンピース・トップス
とてもゆったりとした、脱ぎやすく着やすい服を選びましょう。
脂肪吸引後は圧迫具で身体を圧迫固定するため、見た目にボリュームがでやすくピッタリとしたTシャツやジーパンのような生地の伸びないズボンだと着用できない可能性があります。
そして、服の色にも気をつけたいところ。出血を考えると、白や黄色など明るい色よりも黒や茶色などの目立たない色の服のほうがいいでしょう。
ゆとりのある履物
施術直後は体が全体的にむくみます。とくに足元はむくみやすいため、スリッパやサンダルなどのゆとりがある履物を選びましょう。
持ち物
脂肪吸引を行なったあとは、むくみや腫れの解消のために圧迫することが必要です。各部位に必要な圧迫期間は最低でも1ヶ月。
圧迫具は自分が普段着る洋服よりも1~2サイズ小さい、体へぴったりとフィットするものを選びましょう。きつすぎると痛みを発症し、傷跡ができる原因になってしまいます。
部位ごとに必要な圧迫具を切る脂肪吸引と切らない脂肪吸引に分けてご紹介します。
切る脂肪吸引での持ち物
顔 フェイスバンド・フェイスサポーター
顎やほほを中心に圧迫固定してくれる器具です。調節がしやすいマジックテープを使用したものもあります。
腹部 ウェストニッパー
お腹を圧迫してくれます。前部分にホックが段階的についており調整可能。胸のすぐ下から腰下にかけてお腹・腰回りをサポートしてくれます。
姿勢を矯正する効果もあり、腰が痛い人はコルセット代わりにも使えますよ。
二の腕・背中 圧迫ボレロ・ビスチェ
胸部が大きく開いた形をしており、背中・二の腕・ワキ周りをしっかりとガードしてくれます。
身体の前部分にホックがついており、調整が可能。胸部分が大きく開いているため、ブラジャーをつけるなら施術直後は圧迫着の内側から、その後は内側・外側のどちらで着用しても問題ありません。
太もも・ふくらはぎ 医療用ガードル・ストッキング
圧迫タイツを着用した上から医療用ガードルを履きます。医療用ガードルは腰部から足首にかけて下半身を圧迫。
ガードルの股部分は穴が開いているので、ガードルの上から下着を着用しましょう。施術を受けて1ヶ月は2枚履きが推奨されています。
しかし、2枚履きが難しいならせめて1週間は2枚履き、以降は日中はタイツ着用で寝るときにガードル、1ヶ月以降はタイツを履きましょう。
切らない脂肪吸引
とくに持ち物などは必要ありません。そのまま受診して施術を受けて帰宅できます。
食事
食べやすい食事
施術直後は痛みやだるさから調理や食事ができない人もいます。施術直後は無理をせず、手軽に食べられものを準備しておくといいですよ。
とくに、ヨーグルトやゼリーは喉を通りやすいのでおすすめ。少しずつ回復してきたら、肉・魚・大豆などのたんぱく質、果物・野菜などの食物繊維、ごはん・ぱんなどの炭水化物など、栄養バランスの整った食事を摂りましょう。
インスタント食品
施術直後は痛みや腫れから身体を動かすのがつらいもの。手軽に食べられるインスタント食品を準備しておくと良いでしょう。
最近では栄養バランスが考えられた冷凍食品もあります。施術直後に摂ったほうがよい栄養素が含まれている食品を選ぶといいですよ。
ミネラルウォーター・お茶
施術直後はとにかく喉が渇きます。水分の確保は必須、ミネラルウォーターやお茶を選び購入しておきましょう。
可能であれば、回復を早めるためにプロテインやビタミン摂取のためにレモン汁を入れて飲むと良いですよ。
その他
お風呂代わりのウェットティッシュ・ボディシート
施術直後はお風呂に入れません。身体を拭き取るウェットティッシュやボディシートを用意しておくと便利です。
トイレ用の紙コップ
トイレの代わりに紙コップを用意しましょう。脂肪吸引後は身体の痛みから自由に身動きがとれないうえに、身体全体を圧迫着で固定しているため脱ぐのが大変です。
下半身を固定する圧迫着の股部分には穴が開いているため、そこに紙コップをあてて尿検査のようにトイレを済ませると良いでしょう。
身体を冷やす保冷材
施術後は身体が熱っぽくなるので、冷えピタやアイス枕など身体を冷やすものを用意しましょう。
当日の行動
食事は施術を受ける6時間前から摂らないようにしましょう。さらに3時間前からは飲み物を飲むのも禁止されます。万全の状態で施術へ臨みましょう。
- クリニックへ到着、受付を済ませたあと脂肪吸引の施術内容と確認の説明を受けます。
- 手術着へ着替えます。服と下着は全部脱ぎ、指輪やネックレスなどの装飾品もすべてはずしましょう。
- 脂肪吸引する部位へ医師が水性ペンでマーキングをしていきます。
- 手術室へ移動、麻酔を打たれたら手術が開始されます。麻酔が効いているため、眠っているうちに脂肪吸引が完了。
- 手術室とは別の部屋へ移動されます。麻酔が切れて目覚めたあと、問題がなければ帰宅します。
- 帰宅はタクシーか車で迎えに来てもらうほうがいいでしょう。脂肪吸引後は体力をかなり消耗しており強い痛みや腫れがあるので、歩くのも一苦労という方も。可能ならクリニックの近くにホテルや宿などの宿泊施設を借りると良いでしょう。さらに、付き添いできる人がいるといいですね。
切る施術の場合だと、施術後の圧迫に必要なサポート品から食事まで、施術費にプラスしてアフターケア用品の購入を考えると割高と言えます。
一方、切らない脂肪吸引はとくにケア用品を準備しなくてもすぐに施術が受けられるのが魅力的。施術後のダメージが少ないのも切らない脂肪吸引と言えます。
「手軽に脂肪吸引を受けたい」「回復に時間をかけたくない」そう思われる方に切らない脂肪吸引はおすすめです。
切らない脂肪吸引の施術の流れ
施術前に
カウンセリング
はじめに、担当の医師などによって全身状態のチェックを行います。
どの部位をどんなふうにしたいのか、などの希望の聞き取りや、メリットデメリット、おおまかな費用などの説明を行います。
診察
実際に体の状態を診察します。
脂肪の厚みや状態などを、計測や超音波、エコーなどさまざまな機器を使って計測します。
そのうえで、最も適した施術法の紹介や説明を行い、実際にかかる費用の見積もりを算出します。
ゼルティックの場合
- 1.落としたい部位にマーキングを行い、専用のジェルパッドを取り付けます。
2.専用のアプリケーターと呼ばれるカップ状の器具を取り付け、吸引と冷却を行います。そのままベッドでリラックスして待ちます。
※アプリケーターを装着して慣れるまでしばらくの間は違和感や若干の痛み、冷たい感覚があるようです。
3.アプリケーターをはずして帰宅します。
ライポソニックスの場合
- 1.落としたい部位にマーキングを行います。エリアサイズに合わせてマス目上の印をつけます。(1エリア4.5cm×4.5cm)
2.マス目に沿って1回につき1分・1エリアに3~5回ずつ一気に照射します。
※熱を加えるので痛みを感じる方も少なくありません。ちりちりとした痛みですが、我慢できない場合は鎮痛剤を服用してから施術を行うこともあります。
3.術後診察を受けて帰宅します。
ウルトラアクセントの場合
- 1.落としたい部分にマーキングを行い、専用ジェルを塗ります。
2.ハンドピースと呼ばれる器具で、超音波を照射し、その後、脂肪の排出を促す高周波を照射します。
※熱を加えるだけなので、痛みはありません。施術部位が温まり、血行が良くなることで皮膚に赤みが出る場合があります。赤みは、数時間でおさまります。
3.ジェルを拭き取り、帰宅します。フェイスに施術の場合、終了後すぐにメイクが可能です。
ウルティマアンサンブルの場合
- 1.落としたい部分にマーキングを行います。
※ヒートマットで体を温めてから、施術を行うサロンもあります。
2.超音波を照射します。その後、脂肪の排出・皮膚の引き締めを促す高周波を照射します。
※痛みはありませんが、施術後、皮膚が赤くなる場合があります。
3.カウンセリングを受けて帰宅します。
脂肪溶解注射の場合
- 1.施術部位に麻酔クリームを塗布します。
2.極細の針で、脂肪溶解注射を打ちます。施術時間は5~10分程度です。
※薬剤の影響で、かるい炎症反応が生じます。ちりちりした強い痛みが出ますが、すぐにおさまります。その後、筋肉痛のような症状が現れますが、日常生活に支障がないレベルです。
3.術後診察を受けて帰宅します。
ウルトラキャビテーションの場合
- 1.診察、カウンセリング、サイズ測定を行います。
2.超音波を照射します。体脂肪・内臓脂肪の燃焼や血行促進のため、高周波を照射するサロンもあります。
※脂肪細胞にだけ影響を与えるので、痛みはありません。
3.帰宅します。当日は、多めの水分補給を心がけます。
リポセルの場合
- 1.落としたい部分に、1エリアごとに細かく印をつけます。(1エリア3cm×3cm)
2.1エリア3回ずつ照射します。
※ちくちくとした痛みを感じる場合があります。我慢できない場合は、照射パワーや照射回数で調整します。
3.術後診察を受けて帰宅します。
スカルプシュアの場合
- 1.落としたい部分にマーキングを行います。
2.アプリケーターを装着し、レーザーを照射します。
※照射開始後、ちくちくとした痛みを感じます。加熱と同時に冷却を行うので、痛みは数分間でおさまります。
3.アプリケーターをはずし、術後診察を受けて帰宅します。
リポコントラストの場合
- 1.落としたい部分にマーキングを行い、専用のジェルを塗ります。
2.専用のアプリケーションを装着し、吸引、加熱、冷却を行います。リラックスして過ごします。
※皮膚と脂肪が吸引されるので、多少の違和感を感じる場合があります。
3.アプリケーションをはずし、帰宅します。
切る脂肪吸引の施術の流れ
施術前に
カウンセリング
カウンセリングでは、全身状態の確認や治療法の説明などを行います。
どんなボディラインになりたいのかなどを医師が詳しく聞き取り、実際の施術によってどの程度が実現できるのか、デメリット、リスクにはどのようなことがあるかの説明を受けます。
診察
実際にどの程度の脂肪がついているのか、厚みや状態などを診察や検査によって確認します。
それをもとに、最適な施術法や費用、術後の注意点などについて説明を受けます。
ベイザーの場合
- 1.カウンセリングで聞き取った理想のボディラインに沿ったマーキングをします。
2.治療する部位に局所麻酔と止血剤を注射します。
3.ベイザー波を照射して、脂肪をはがしながら溶解していきます。
4.溶解した脂肪をわずかに切開した部位から挿入したカニューレで吸引していきます。
5.必要に応じてマーキングに沿ってこれを繰り返します。
※施術中は麻酔が効いているので痛みを感じませんが、麻酔が切れると痛みを感じる方も少なくありません。筋肉痛のような痛みですが、我慢できないときは鎮痛剤を服用します。
6.術後圧迫サポーターなどをして帰宅します。(ただし、部位や施術内容によって個人差があります)
7.後日アフターケアを受けられる場合はぜひ受けましょう。1週間程度で抜糸を行います。
※1週間程度は痛みが続く人もいるようです。痛みが強い場合や長く引かないときは、医師に相談しましょう。
8.診察を受けて効果の確認をします。
ボディジェットの場合
- 1.器具を挿入する部位に局所麻酔と止血剤を注射します。(全身麻酔で行う場合もあります)
2.細い専用器具の先端を挿入し、局所麻酔と止血剤が入った脂肪溶解液を噴射し、さらに脂肪細胞を分離していきます。
3.分離した脂肪細胞を液と一緒にそっと吸引します。
※麻酔薬も同時に注入しているので痛みはほとんど感じませんが、中には違和感を感じる人もいるようです。
4.サポーターやテーピングで圧迫固定します。
5.術後はその日に帰宅できます。
※数日間程度鈍い痛みを感じることもあります。強い痛みが長く続く場合などは医師に相談しましょう。
6.アフターケアが受けられる場合は受けましょう。
ベイザーミケランジェロの場合
- 1.カウンセリング後、理想のボディラインに沿ってマーキングを行います。
2.麻酔を点滴(静脈麻酔)、または麻酔薬と止血剤を注射(局所麻酔)します。
3.VASER波を照射し、脂肪を剥離・乳化します。その後、剥離した脂肪を、管で吸引します。
4.マーキングに合わせて、剥離・吸引を繰り返し、余分な脂肪を取り除きます。
5.希望があれば、吸引した脂肪を、メリハリをつけたい部分に注入します。
6.テーピング後、サポーターを装着して帰宅します。
※麻酔が切れると痛みを感じる場合があります。また腫れることもあり、2週間前続きます。濡らしたタオルなどで冷やしたり、我慢ができない場合は、鎮痛剤を処方してもらいましょう。
7.1週間程度で抜糸を行います。
8.診察を受けて、術後状態の確認をします。
シリンジ脂肪吸引の場合
- 1.カウンセリング・診察後、理想のボディラインに沿ってマーキングします。シェーディングなど、細かくボディデザインを行うクリニックもあります。
2.麻酔を点滴します。全身麻酔であることが多いようです。
3.5mmほど切開します。カニューレと呼ばれる管を挿入し、医師がシリンジを使い、手作業で脂肪を吸引します。
4.マーキングに合わせて、剥離・吸引を繰り返し、余分な脂肪を取り除きます。
5.包帯で、施術部位を圧迫します。
6.麻酔から覚醒後、1時間程度休み、診察を受けて帰宅します。
※麻酔が切れると痛みを感じます。腫れや内出血も現れますが、1~2週間程度でおさまります。痛みが我慢ができない場合は、鎮痛剤を処方してもらいましょう。
7.翌日、再診します。包帯をはずし、サポーターなどを装着します。
8.1週間程度で抜糸、術後状態の確認をします。
スマートリポレーザーの場合
- 1.落としたい部分にマーキングします。
2.局所麻酔を行います。
3.注射の針で小さな穴をあけます。カニューレと呼ばれる管を挿入後、レーザーを照射します。
※傷口が小さいので、縫合の必要はありません。
4.施術部位をストッキングやサポーターで圧迫します。
5.医師の診察後、帰宅します。術後通院不要のクリニックが多いようです。
※軽度の痛みや腫れが出る場合があります。1~2週間程度でおさまります。