痛み
脂肪吸引の痛みの種類・原因は?
脂肪吸引の施術中は、当然ですが麻酔を行うため意識がなく、痛みもありません。問題は目覚めた後からで、いくつかの原因により身体行動に影響を感じることがあります。その原因について、主に下記の4つが挙げられます。
手術後に痛みを感じる原因
内出血
発生する原因と症状
内出血が発生する原因は、細胞にある血管の損傷。吸引をする脂肪の量に比例して出血量が多くなります。内出血は手術後3日から1週間の間に起きる症状。上半身よりも下半身の脂肪吸引のほうが、よりはっきり現れるもので、とくに冷え性やむくみやすい人は症状が長引くようです。
対策方法
湯船に使う、マッサージをするなど、血行を促進すること。ただし、手術後すぎには行わないでください。内出血をした部分を強く揉んでしまうと周辺に広がる場合があります。入浴やマッサージ、ストレッチは、手術後7日目以降がいいでしょう。
手術後1か月は圧迫固定を続けること。圧迫は強すぎると血行不良を起こして回復を遅らせます。かといって、弱くても意味がありません。適度な圧力をかけて、むくみを緩和しましょう。
脂肪吸引後の翌日から、からだを動かしましょう。ずっと同じ姿勢を続けていると、むくみがなかなか引きません。血栓症を防ぐためにも、無理しない程度に少しずつ動かし、血行を良くしてくださいね。
手術後は、からだから水分が抜けやすい状態になっています。こまめに水分補給をして体内の循環を良くしましょう。喉が乾いたと感じる前に補給するのがポイント。
たんぱく質はからだを作る栄養素。たんぱく質が含まれている食材を摂取しましょう。たんぱく質が含まれている食材とは、牛肉、豚肉、鶏肉、卵、乳製品、大豆製品。たんぱく質は植物性より動物性のほうが、脂肪吸引後の回復が早いといわれています。大豆製品は、豚肉と同じビタミンB1が豊富。豆乳や牛乳を気が向いたときに1日1杯飲むだけでもOKです。
むくみ
発生する原因と症状
むくみが発生する原因は、脂肪吸引によって皮下脂肪に隙間ができる、脂肪吸引時に極小さな血管やリンパ管が傷ついてしまうことです。では、皮下脂肪に隙間ができると、どうなってしまうのでしょう。隙間を埋めるために水が溜まってきます。水の量は、取り除いた脂肪の量と周辺の組織がどれだけ傷ついたかによって違います。たまった水は時間とともに、自然に体内に吸収されます。
むくみは、どうしても避けられない症状です。むくみを最小限に抑えるためには、「ベイザー脂肪吸引」が有効的です。
対策方法
体内に水がたまると、血管内の水分が減ります。水分が減少すれば、血液がドロドロになりやすいので、こまに水分を補給してくださいね。むくみを解消するには、マッサージや入浴も効果的。体内の蓄積された老廃物を外に出しましょう。入浴やマッサージ、ストレッチは、手術後7日目以降がいいでしょう。
手術後3から7日は悪化を防ぐために、ガードル、圧着タイツ、ボディスーツなどで、しっかり圧迫固定をしてください。顔のフェイスバンドによる固定期間は2日間。外出時はつけなくてもいいですよ。家にいるときや就寝時に使用してください。固定期間以降も続けて着用すると、顔のむくみ予防や皮膚の引き締めに効果があります。
かゆみ
発生する原因と症状
かゆみの原因は、テーピングの摩擦や包帯での圧迫による刺激。包帯は長い人では1週間くらいつけなければなりません。そのため、皮膚がかぶれやすくなっています。
脂肪吸引の手術を受けた皮膚は、ふだんよりもデリケート。かゆみが持続すれば水ぶくれになり、ひどくなると、色素沈着が起きることも。洋服で隠れない部位は悪化しないように注意しましょう。肌が強い人でもかゆみを引き起こすので、敏感な人は要注意!アフターケアが大切ですね。
対策方法
圧迫している部分がかゆくなったら、テーピングや包帯を緩める、外すようにしましょう。圧迫されすぎて赤くなる、かゆみを感じるときは、自分で判断しないで担当医師と相談してください。仕上がり状態をイメージして、自分に合ったサポーターを選ぶことも重要ですね。
術後の炎症を抑えるために、保冷剤でアイシングする方法もあります。ただし、4日以降は血行が良くなってくるので、アイシングは逆効果。落ち着いてきたら使用を中止してくださいね。
保湿クリームやローションでマッサージをすると、血行が促進されて内出血や痛みやかゆみがやわらぎます。痛くない程度にマッサージをしましょう。さするぐらいがいいですね。
赤みを伴うかゆみの場合は、早めにかゆみ止めを処方してもらいましょう。かゆみは自然に解消されるので、心配しないでくださいね。
アルコールを飲むと、むくみやすくなります。タバコは血管を縮小させ、血液の循環を悪くします。禁酒、禁煙も心がけましょう。
拘縮
発生する原因と症状
脂肪吸引を行うと、吸引をした部分に一時的に空洞ができ、それを修復するためにコラーゲンが増えます。皮膚がボコボコしている状態が拘縮。ビックリして不安になる人もいるでしょう。手術が失敗したわけではないので、安心してくださいね。脂肪吸引をすれば、必ず起きる症状です。手術後3から6か月の間に解消されますよ。
対策方法
拘縮を治すにはマッサージが大切。ボコボコしている、硬くなっている部分をマッサージします。力加減は痛い気持ち良いくらい。マッサージは1日5分。2から3回を目安に行いましょう。ただし、痛みがまだ残っている手術後は控えてくださいね。入浴やマッサージ、ストレッチは、手術後7日目以降がいいでしょう。
手術後の出血を最小限にとどめるために、サポーターで患部を固定し圧迫します。きちんと圧迫していないと、むくみが長引く、拘縮ができやすくなります。
広範囲にわたるお腹は、他の部位より拘縮の症状が多く見られる部位です。お腹をマッサージするときは、保湿クリームをたっぷり塗って、硬くなっている部分を流すように行います。
脚も、クリームをたっぷり手に取って、足首から太ももの付け根までマッサージしましょう。拘縮の症状が軽い顔は、手のひらを使ってマッサージやコロコロローラーで、リンパを流すようにするといいいですよ。
痛みが続くのならすぐに病院を受診しましょう
マッサージを続けていても痛みが改善されない場合は、手術を受けた病院を受診しましょう。どの病院も、施術された方向けに直通の連絡先や深夜でも問い合わせできるメール窓口などを設置しています。
手術を受けた病院が遠方だった場合、実際の診療や処方は付近の病院で行うケースもあります。その際は、どのような診療が必要なのかを、あらかじめ手術を受けた病院に聞いておくようにしましょう。
エステで受けられるインディバとは?
傷みを改善する「インディバ」という方法があります。インディバとは、からだの中にある細胞を活性化させて、細胞を促す痩身機器のこと。細胞の損傷を回復させるインディバは痛みをやわらげ、からだを動かしやすくしてくれますよ。
サロンで行うインディバエステの相場は、1時間で1から2万円程度。効果を高めるために他の施術と一緒になっているものが多いので、金額には開きがあります。面積が小さいと、その分料金も抑えられます。エステサロンでは、特典付きのお得なセットもあるので、そちらもチェックしてみてくださいね。
ただ、インディバを受けた後にもいくつか注意点があります。当日はあまり汗をかかないようにしましょう。なぜなら、高周波で深部を加熱するため、数時間はまだ熱がからだに残っている状態です。汗をかいてしまうと、体内にある熱が汗と一緒に流れてしまいます。入浴は控えてシャワーだけで済ませましょう。
いつもより、代謝がアップするので、体外に老廃物が排出されます。しっかり水分を補給しましょう。冷たい水より、常温の水をこまめに取るといいですね。